剣道は子供から老人まで出来る武道ですが、あえて小学生の頃から始めるのにはメリットがあります。
私自身小学校入学と同時に剣道を始めました。
そんな私の経験から「小学生から剣道を始めるメリット」を紹介します。
そもそも剣道を始める理由は?
正直なところほとんどの子供が「親の勧め」です。
小学生が剣道に興味をもつのは、たまたま練習場が近くにあって見学出来たとかの理由がない限りは剣道に触れる機会がないので難しいでしょう。
始める理由で多いもの
・親が剣道をやっていたorやっている
・親が昔興味を持ったけど出来なかったから子供に勧めてみる
・武道を習わせて礼節を覚えさせたい
・引っ込み思案をなおしたい
中学校までいくと部活動という見学の場が設けられるので、子供自身が興味をもって始めることがおおくなります。
勿論中学校から剣道を始めても遅くないですが、小学生からのメリットも当然あります。
小学生から始めた場合のメリット
基礎が時間をかけて学べる
剣道は何よりも基礎が大事です。
基礎練習を疎かにしてしまうと、クセのついた剣道になり、弱いだけではなく、汚く見えます。
教え方は道場や剣友会にもよりますが、小学生から始めた場合は防具を着けるまでに1年以上かける所が多いです。
その間は「足捌きや竹刀の振り方、体捌き」について徹底的に叩き込まれます。
防具を着けてからも小学生の間は「大きく綺麗な振り」が求められます。
自分や環境次第ではありますが、中学から始めた場合は手首だけで振る小手先の剣道になってしまう人が少なくありません。
礼節、礼儀を学べる
剣道は挨拶に始まり、挨拶で終わる武道です。
道場や体育館へ出入りする度に上座へお辞儀をするくらい礼儀を重んじています。
幼いころから「挨拶の重要性」を自然に学ぶことが出来るので、自然と礼儀正しく育つことが出来るでしょう。
集中力が向上する
剣道は素人が見たら何が起こっているのか分からないぐらい「一瞬の攻防」が繰り広げられます。
その際の集中力は想像を越えるものがあり、子供の頃から鍛えることによって集中力のある大人に成長します。
段位への道程がスムーズになる
剣道を続けた場合は初段、二段、三段…と取得していくことでしょう。
小学生から始めた場合の多くは7級から始まり、一級を目指すことになります。※地域によって12級からなどあり。
一級を目指す理由としては、初段の受講条件が「一級を所有し、中学2年生以上の者」だからです。
中学から始めた場合は1年の間に一級を取得しないと中学2年生で初段が取れなくなります。
中学2年生で初段が取れないと二段取得条件の「初段取得後1年以上修行した者」という条件を満たせないことになります。
勿論中学から始めても二段の取得は可能ですが、難易度は上がります。その点、小学生から始めた人は9割が二段取得できるといっても過言ではありません。
二段まで取得すると受験の際に見てもらえる事が増えるそうなので、目指したいところです。
親にとってはデメリットも…
子供にとっては関係ないところでデメリットは発生します。
「金銭面」です。
剣道具は高価なものなのに、子供の成長により着れなくなったら買い換えなければいけません。
胴着、袴、胴、面、垂れの一式全てです。一度に数万は飛ぶでしょう。
竹刀も消耗品なので、一定期間毎に買い換える必要があります。
剣道は道場やクラブの年会費は安いことが多いですが、防具や竹刀にお金がかかるので、安い習い事ではないでしょう。
※おさがりをくれる人がいれば竹刀やサポーター以外の費用がかからなくなるので、周囲との関係は良好にしておきましょう。
終わりに
剣道は人口増加に力を入れているので、多くの道場やクラブは見学を快く受け入れてくれるでしょう。
まずは子供を連れて行ってみて、「カッコいい!」と思ってもらえたら儲けものです。
親も一緒にやり始めたら楽しいこと間違いなしです!