「手に職を!」と考える人が増えている時代ですね。
「職人になるのは勇気がいるし…。でも、独学で資格を取ろうとサポートがないなぁ…。」
そんな人は就職も視野に入れてみてはいかがでしょうか?取りたい分野の資格をサポートしてくれる企業に就職するべきです。
流石に関係ない分野の資格をサポートしてくれるほど会社は甘くありません。
私は食品工場勤務なので、食品工場に就職した場合どんな資格が取れるのか?を解説していきます。
この記事を読めば食品工場で働いた場合にサポートしてもらえる資格が分かります。
食品工場で必要になる資格は?
私は食品工場に就職してから約10年になりますが、実際に取得した資格は5個です。
取得した資格は体験談を含めて紹介していきます。今後取る予定がある資格も複数あるので、そちらも合わせて紹介します。
有機溶剤作業主任者(国家資格)
有機溶剤作業主任者は名前の通り「有機溶剤を使う職場で必要」となります。
有機溶剤とは溶解や抽出、洗浄などに用いる有機化合物のことです。エーテル、アセトン、ベンゼン…etc
「なんじゃそりゃ?」と思う人もいると思うので、ざっくりした例を挙げるとインクやアルコール類が有機溶剤の一種です。
これが食品工場でどう必要になってくるかは、実際に働いている人以外はピンとこないでしょう。
インクを例に挙げると分かりやすいです。
食品には賞味期限や消費期限が表示されていませんか?実はあれってインクを吹き掛ける機械を使用している事が多いんです。
使用している以上は有機溶剤作業主任者を設定する必要があるので、受験する機会を貰えることでしょう。
ちなみに有機溶剤作業主任者は受講料約一万で合格率は90%を越えています。受ければ受かります。でも一万かかります。
そんな資格の受講料をサポートしてもらえたら最高ですよね。
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者(国家資格)
名前の通り、酸欠の可能性がある作業をしている工場は酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者を設定しないといけません。
特定の食品を例に挙げるなら、きのこの栽培や果実の熟成が該当しますがこれは当てはまる食品工場は中々無いですね。
多くの食品工場は酸化を防ぐ為に窒素を使用しており、窒素が漏れることにより酸素濃度が下がり、最悪の場合は死に至ります。
危険を未然に防ぐ、起きてしまったら適切な対応をする、その為に主任者が必要です。
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者の試験も有機溶剤同様に合格率は非常に高く、ほぼ100%です。
3日間みっちり講義があるので、資格が必要のない仕事をしていたら休みを取って行くしかありません。(会社からとってこいと言われたら仕事扱い)
冷凍機械責任者(国家資格)
冷凍設備を使用している工場には責任者を設置する必要があります。
「じゃあ冷凍食品関係だけなの?」
それは違います。冷凍食品ではなくとも工程に冷却設備が必要になることの方が多く、ほとんどの食品工場は責任者が必要になります。
私の場合は2種を取得しましたが、多くの工場は3種で足りるでしょう。
前項で紹介した有機溶剤や酸欠の資格とは違い、しっかり勉強しないと受かりません。
受講料とテキスト代金を会わせると二万円を越えます。一回で受かる人は少ないので是非サポートを受けたい資格の一つですね。
危険物取扱責任者乙4種
この資格は有名ですね。
実際のところ食品工場では必要だったり必要じゃなかったり…。
食品工場でいうと、必要かどうかは結構分かれる資格です。
機械を動かす為の燃料を備蓄している量によって必要になりますし、製造工程で化学薬品が使われている場合も必要になります。
私の場合は将来的に必要となると言われていたので「勝手に取っちゃえ」と思い、独学で取りました。
ちゃんと後日会社に申請して、金銭面でのサポートを受けました。
フォークリフト
フォークリフトも有名ですね。
一般的なフォークリフトの認識はこのようなものでしょう。
当然食品工場でも出荷時や入庫時に使用されているので、その業務につくなら必要になります。
このような電動ハンドリフトでも昇降式(荷物の上下移動が可能)になっているなら資格が必要になります。
どのくらいの荷物を運ぶかによって取得資格は異なりますが、合格率は98~99%です。しっかり受講すれば受かる資格ということですね。
どんなに安くても数万はかかります。
終わりに
他にも食品衛生管理者、安全管理者等の資格があり、挙げればキリがありません。
ですが、この辺の資格を取得するように勧められるのはベテランになってからでしょう。
今回は入社して間もない人でも取らせてもらえる資格についてまとめました。
取得しておくと転職する際に役立ってくれる資格ばかりなので、勧められたら取得することを推奨します。
https://kunilun.com/foodfactory-jobchange